掲示板

ソロル掲示板

アイコン設定
投稿者さん使い方

こちらはソロル専用掲示板です
さん (98wmgy0f)2024/9/29 21:59 (No.6513)削除
「 大好き 」

『 もう離れられないね。 』


⚠️ATTENTION⚠️
※もしも補佐官がバベルにいたらっていう背後の妄想ソロル
※BL表現が出る可能性大。無理な方は回れ右
※共依存?暴力表現有。
※モブが出て来ます。
※なんか文章がおかしい。(殴り書き)







ソラトside
いつも殴られて、蹴られる毎日。
毎日が地獄に思える。
ここ数日部屋の外に出るのが怖く引きこもっていた。


だけど今日は司書として働くんだ!
休んでばかりじゃいけないからね!!
まずは色々と整理しないといけないな。

それと…会いたくないな。
そう思いワープポイントに行く。

ザワザワと周りが煩い。
暫く静かな部屋に居たせいだろう。

『何処に行くんだい?ソラト』


聞き慣れた声がした。
会いたくない人。
身体が硬直する。
動けない。

「ヴァイ、今から本の整理行くんや、」


声は、裏返ってないだろうか。
震えていないだろうか。
ヴァイは耳がいいからすぐにバレちゃう。

『そうなのかい?なら俺も一緒に行っていいかい?」


ヴァイは顔をぱっと明るくさせてそう聞いた。
答えはYES。YESしかない。
NOと言ったら殴られちゃうから。

「おん、ええで、」


ぎこちなさを隠すようににぱっと笑う。
当たり前のように自分の横に来るヴァイ。
前まではこれも当たり前だった…気がする。

2人でワープポイントまで行き
行きたいところへと行き雑談をしながら作業を進める。

作業が6割ほど進んだ頃。時刻は正午の2時間前になっていた。
ヴァイがこんなことを言い出した。

『ねぇ!ソラト!今日は2人で食事をしませんか?』

昼飯を食べようと言うことなのだろう。
正直やだ。だけど断ったら殴られるし叩かれちゃう。

「お、!ええなぁ、久しぶりに2人で食べよぉや、」

にこにこしながら作業を進める手を止めてヴァイの方を見てそう言う。
気が召したのかヴァイは顔を思いっきし笑顔にして早く終わらせようと言う。

少しして、自分の前に来てはこう言う。

『俺、ちょっといる資料取ってきますね。』
そう言っては違う所に行った。
自分は笑顔で「行ってらっしゃい、」と言ったら笑顔で行った。













今がチャンスだ。
ここしかチャンスがない。
自分に割り当てられた仕事がもう終わっている。
ぱぱっと片付けて自分の部屋がある階へと走るようにワープポイントへ駆け込む。
自分の部屋がある階に着いた。走って部屋の前に着く。

肩で息をしながら自分の部屋のドアノブに手をかけ





れなかった。

自分よりも2回り大きい手がドアノブを掴んでいる自分の手を包み込む。
無理だった。殴られる。蹴られる。どんな言い訳をしようか。
冷や汗がつぅっと背中を流れる。

ゆっくりと上を向く。見ないと怒られちゃうかもだから。
あぁ、やっぱり。青色と紫色の瞳と目が合う。


『ソラト、どうしたのですか?そんな急いで』

いつもの声。だけど自分にはとても怖く聞こえてしまう。

「ちょぉっと、忘れ物を取りに、」

咄嗟に思い付いた言い訳を口に出す。
絶対にバレてしまうけれど、これしか無かったのだ。


『…嘘ですよね、あなた、忘れ物はすぐに思い出すじゃないですか』

何年一緒にいると思ってるんですか?とでも言うような顔をしている。
数分、ヴァイは黙って何かを考えていた。

『もしかして、俺から逃げようとしてました?』

表情は変えずにそう言って俺を見る。
図星な俺はただ震えることしか出来なかった。

「いや、あの、その、ぇっと…。」

うまく言葉が発せない。
このままじゃまた叩かれちゃう。


『図星ですね、ここは人目につきやすいので部屋の中に入りましょう。』

やだ!!いやだ!殴られたくない、!!
ヴァイの手によりドアノブが回り、ドアが開く。
ほら、早く、と言わんばかりに自分を見てくる。
仕方ない。部屋に入る一歩を踏み込む。

『俺、ちょっと片付けて来ますね。絶対に逃げないでください。』

自分はコクンと頷くしか無かった。
この時に逃げればいいじゃないか。
そう思う人もいるだろう。だが彼には無理だ。
そうしたら叩かれてしまうから。
ヴァイが扉を閉じ、俺はベットに飛び込む。

どうしよう。また殴られちゃう。やだ。もう痛いのやだ。

「う”ぅ…、、やた゛ぁ〜……」

ぽろぽろと涙が出て来て泣いてしまう。
う゛〜…、と唸りつつ枕に顔を埋める。
涙が枕にシミを作る。


NO side
結構時間が経った。
ソラトは泣きつかれ眠ってしまったようだ。
そこに1人の男性がいる。そう、ヴァイオレントだ。
ヴァイオレントはベットに腰掛けソラトを眺める。
少ししてからソラトを自分の膝へと移動させる。
ソラトがヴァイの膝に座っている体制になる。

動いたことにより、ソラトは数分してから目が覚める。
パチリと開いた目は一瞬で恐怖に変わる。
震えているようだ。

ソラトside

確かベットで寝ていたはず。
なのになんでヴァイの膝の上に俺がいる?
ヴァイは何も喋らずいる。この状態が一番怖い。

『ソラトは、俺のこと嫌い、?』

声を出したかと思えばそんなことを聞いて来た。
嫌い…ではない。ただ怖いだけ。これは嫌いというのだろうか。

「嫌い、じゃないんやけど、怖い。」

きゅっ、と自分の服を掴んでいう。
これで機嫌を損ねないだろうか。
これで殴られないだろうか。

怖い。怖い怖い怖い!!

すっ、とヴァイの腕が動く。
やばい、叩かれちゃう。
そう思い目をギュッと瞑る。
…いつもの痛みが来ない。

恐る恐る目を開ける。
「う…??」
そう声を出してしまう。

だって殴られてないっていうのとだってハグされてるのだから。
時々あるのだ。いつもは暴力を振るって来るくせ、こう言う甘い、?時があるのだ。

『ごめんなさい、あなたがそう思っているのは分かっています。
        ……だけど、どうも俺の感情を素直に言えなくていつも暴力になってしまいます。』


ギュッと自分を抱いていた手が自分の手を包み込む。

『本当にソラトのことが大好きなんです。いつもこう言えたらいいのに言えないんです。
                    ごめんなさい。俺のこと嫌いになっちゃいました、?』


反省しているような、寂しがってるような声で言うヴァイ。
これを許さなかったらヴァイは悲しんじゃう?
これを許したらヴァイは笑顔になって嬉しくなる?

「嫌いになるわけないやろぉ、?」
ヴァイの顔を見るために上を見上げて笑顔で言う。
ヴァイは悲しそうな表情からたちまち笑顔になる。

『…嬉しいです。ソラトに嫌われてないことが知れてよかった。』

安心したような声を出し、より一層俺を抱きしめる。
あったかい。心地い。離れたくない。
暖かいせいか、眠くなってきてしまった。

『だぁいすきです。ソラト。』

耳元で囁かれる甘い言葉。
くすぐったくて耳に肩を近づける。
『お願いソラト、俺のこと嫌わないで。俺から離れないで。ずうっと一緒にいて、』

大好き、お願い、嫌わないで、離れないで、一緒にいて、

そんな言葉を言われてソラトはNOとは言えない。
NOと言ったら親友じゃ無くなってしまう。

…あれ、?ヴァイは親友、?大切な人じゃないの、?
いつも俺だけに仲良くしてくれるヴァイは大切な人。


ここでだろう。ヴァイが親友から《大切な人》となったのは。
ヴァイがいなくなったら俺と仲良くしてくれる人は居なくなってしまう。








「だぁいすき、ゔぁい、ずっといっしょにいてな、?」

「おれも、ゔぁいとはなれたくない」






眠気を含んだ声と瞳でヴァイを見る。
ヴァイは笑顔でベットに寝転んだ。
その反動で俺も寝転がる

『…ふふ、こうやって2人で昼寝も悪くないです。ソラトも眠いでしょう?おやすみなさい。』


そう言っては自分よりも大きな手で撫でてくれる。


「おん、おやすみぃ、」


もう駄目だ。これを知ってしまったからにはヴァイから離れられない。

狂った愛と堕ちた悪魔のお話。

これはまだ、序盤である。



これからは、2人揃って昼寝をするのだろう。
返信
返信0
さん (9a87kacx)2024/9/29 01:42 (No.6441)削除
なまえのないてちょう

_____,

異能について知る為に、何度か身体で実験をした。

アーキビストは身体が欠損した場合、人と違って問題無く接続しやすい。

だから、人じゃない物と接続してしまって、代替が出来るのかとか、

コアが首より下にある時に首を切った場合に、再構築は何方を素として始まるのかとか。

自分の身体を食べられるのか。

自分のコアだけが残った時、どうなるのか。

身体に火を付けて、コアだけが残る様にした時、死んじゃったと思っていたけれど、気が付けば身体が完全に元に戻って目が覚めた。時間は…半年程経ってたと思う。

首を切り離した時、落ちながら残った身体が見えたのが最後に気が付いたら目が見えるようになっていて、目の前に切り捨てられた生首があって、時間が経っていたからそこそこにグロかった。脳が其方に残っていたなら、あの自分とこの自分は別の人なのだろうか。

自身の身体を食べた時、凄く不味かったし、移植された身体はすぐに再構築の流れで除去された。

死を想え。
おおよそ、何時死んでもおかしくないから、だからこそ素敵な生を得ろ、ってのが主な解釈。

俺は、生と死が近くにあって、その世界に存在していて、嫌なことがあって、悲しんで、美味しいものを食べて、下らないことで笑って、嫌なことを放っておいて、素敵なものに出会って、散らかして、片付けて、手伝って、助けて貰って、沢山覚えて、忘れて。

同じ速度で流れる時間も、同じ速度で動く星も。

この場所に居て。
誰かの為に生きても、自分だけの為に生きても。
逃げる事も、立ち向かう事も、守る事も。
それでいいんだろうな。

______,

「…ねぇ。」
小さな手帳を開く彼の肩を叩く。彼が驚いて落としたそれを拾い、懐に仕舞った後、意地悪な笑顔を作って言ってやる。
「盗み見は流石の俺も恥ずかしいよ〜?持ち主を知りたかったんだよね、ありがと。」

「日記みたいなものだよ。メモ書きと言うか、その時思ったことだとかを取り留めて置く為の。」
「だって、『なんのために生きてるのか』の答えは毎日違っていてもいいからね。」「損得とかは生きてる事には関係が無いことだとか、だからこそ、思っていたと違うって、沢山思っている事だとか。」
「大切な目に見えないものが、愛されてる事が、幸せが、本当は感じる事が出来るのに、どうしてそれを忘れてしまって、違うものばかり見てしまうのかとか。」

不思議そうな顔をする彼の顔を見つめる。わかんないよね。俺もわかんない。そして俺は懐から新しい白紙の手帳を取り出して彼に渡してあげる。

「今の俺じゃすぐに忘れちゃうからね。気が向いた時に、読み返して、思い出すんだよ。前の自分はこう思ってたんだって。君も、やってみてよ。そうしてこの手帳を落としたら、俺が拾って呼んであげる。」

手帳を受け取る彼は恥ずかしそうにする。自分の両頬が緩むのが嫌という程分かる。楽しみだな。きっと彼は素敵な言葉を取り留めるんだろうな。自分で読み返したら恥ずかしい文になるかも知らないけど、背伸びした様な言葉に思えるかもしれないけど。

それを読んだら、俺は、素敵だねって、沢山褒めてあげるんだ。
返信
返信0
主催さん (98twtq9o)2024/9/28 21:59 (No.6425)削除
【或る店の常連について】



(※全編モブ視点)



「……ええ、はい。三ヶ月ほど前に。老衰で……」


(『その人』が店を訪れたのは、父が亡くなってから三ヶ月が過ぎた初夏の頃だった。

葬式の類は済んでいたから、私は狼狽してしまって。
その私の様子で、その人は何となく、父との別れを察したらしい)


「まさか、春の日に逝ってしまうとは」


(その一言で、私はぼんやりと「ああ、父のことをよく知っているのだな」と得心した。

荘厳と立ち昇る炎のような、気の強い父親。なのに、あんな穏やかな日に、ひどくしずかに息を引き取ってしまった。……桜に攫われるような人柄ではなかっただろうに。


父の常連だったというその人は、とても美しい男性だった。
あの頑固者と関わりがあったふうには、どうにも思えない。

白い髪、深い緑色の瞳。
流暢に日本語を話すけれど、外国の人だろうか。父は英語に親しみはなかったような気がするけれど。

非礼を承知で、何か父に求めるものがあったのかと尋ねる)


「ん。……ああ、茶葉をね。いつも、出してくれるものがあったのだ。銘柄を尋ねたこともあるが、他店では売っていない、と」

「……他店で売っていない?それならそれは、たぶん、オリジナルブレンドだと思いますけれど……」


(表で話すことでもないので、バックヤードに招いて紅茶を出す。

その人がくれた答えを聞いて、私は内心、首を捻った。
父がオリジナルブレンドを出すのは基本的に、十年以上の大事な常連さんだけ。石頭なものだが、それゆえリピーターには手厚い人だった。

しかし、この人は見た目的に、そんなに歳を重ねているようには思えない。もし十年以上来ているなら、学生の折から……とか?

ともかく。
せっかく来てくれたのなら、要望に応えたいところではある。まだまだ未熟な腕だが、レシピさえあれば────。

遺品のレシピ帳を開き、ぱらぱらと捲って行く。客の名前と軽い特徴、よく頼むもの……そのくらいしか書いていない、粗雑なメモ帳。父の歴史)


「あ、ええと…………ミ、……ミネル、バ?」


(その人が、顔を上げた。

手袋に包んだ細い指をティーカップにかけ、怜悧な眼差しで私を見ている。

常連さんに対して、あんまりに失礼なことだけれど────私はその一瞬、その人が本当に人間なのか、わからなくなった。

作り物、みたいで。
まるで人間じゃない、かのような)


「…………ふふふ。そうだね、僕がミネルバだよ。……何と書いてある?」


(夢幻のようにぱっと相好を崩し、その人が尋ねる。

短い夢から覚めた気分だった。
狐に化かされた気さえした。

それでも私は、何とか店長の立ち居振る舞いを保ち、ページを読み上げる)


「……か、顔など隠して来店してきたから布を剥がしてやっ……えっ!?」

「あはは!」


(私の驚愕とその人──ミネルバさんの笑い声が、見事に重なる。

そうだ、父はそういうことをする人だった!
今際の際の儚さに釣られて、父の邪智暴虐っぷりを忘れるところだった!

縮まる私を促し、ミネルバさんが「オリジナルブレンドとやらについては、書いてあるかね?」と笑った。

いくつかの"ミネルバさんについて"の後に、レシピがちまちまと書き付けられている。
数はたった一つ。オリジナルブレンドをいたく気に入って、何度もリピートしてくれているのだろう。頭の上がらない常連さんじゃないか)


「ええ、はい。書いてあります。これならきっと、作ることができ────」


(間髪入れず、ミネルバさんが、席を立つ)


「いいや。────他のものを貰おう」

「え、でも、」


(食い下がる私を制し、ミネルバさんは唇に薄い笑みを乗せる。雪解けの微笑。

ミネルバさんはレシピ帳を覗き込み、ころころと笑いながら私を振り向いた)


「これは彼との思い出だ」

「…………、」

「……君は、君のブレンドを作りたまえ」

「そう、ですね……」


(それは、そうか。

このブレンドは、ミネルバさんと父の間にあった思い出そのもの。
いくら血縁とはいえ、そこに私が介入する余地はない。

ミネルバさんは深緑の目を細めて「すまないね」とだけ口にした。
丁寧に織られた真摯な言葉。だから、私に苛立ちが湧くこともなく──残されたのは、寂しい得心だけ)


「さて。……長居したね」


(華やかな紅茶の残り香と、かすかな本の匂いを足跡のように残して。
いくつかの茶葉を買い付けたその人は、父の冥福を祈る言葉を書き残し、静かに店を後にしたのだ)


(夢を見せられたような気分だった。

訊きたいことはたくさんあった。


なぜ、父より一回り以上歳下に見えるのに、父のことを「彼」と呼ぶのだろう。
どうしてそれが、不自然に聞こえないのだろう。

ミネルバさんは一体、いつから店に来ているのだろう。
不思議と、彼の「学生の頃」を想像しようとしてもうまくいかない。


それでも何となく、確信めいたものがあった。


たぶんあの人は、ミネルバさんは、────もう、この店には来ない)


「…………本のにおい…………」


(華やかな紅茶の香りと、古びた本の、温かい香り。

頑固な父の、常連さん。
まるで、人ではないかのような──)


「────ともだち……だったのかなぁ」


(答える人は、誰もいない)







「もう行かないよ、あの店は」

「…………彼女とて、いつまでも父親と重ねられては居心地が悪かろう」

「人類にしては、長く生きたものだ」

「いずれ、名を伏せて花束でも贈るよ」



「ふふふ。先代の幼い頃に、目がそっくりだった。きっと良い腕に育つ」







「そうだね。…………友人だったよ、きっと」
返信
返信0
さん (98wmgy0f)2024/9/27 08:42 (No.6321)削除
補佐官が可哀想なお話。
補佐官がまだ裏切らない時のお話。


※多分暴力表現有









『あぁ、やぁっと起きましたね。ソラト
     何呑気に寝てるんですか、俺が治癒をかけたのに』





目が覚めた。目の前には青色の長い髪の毛を揺らす男がいた。



あぁ、また同じことをされるのか。



長い間ずっとこうされて来たから分かる。



こいつは治癒。俺が気絶をしても何回も治癒。その繰り返し。



何で、こうなったんだろう。



どうして仲が良かったのに暴力を振るわれるようになったのだろう。



もうこれはいつか分からない。



雨が地で跳ねるほど大粒で激しい日。



俺はヴァイの部屋に呼ばれた。



今までずっと仲が良かった。行動を共にしていた仲。



自分らの部屋に行っては遊んでを繰り返していた。



今回も遊びたいと思ったから呼ばれたのだろう。


 コンコンコン



 乾いたノック音。



少ししてから「ガチャ」と扉が開く音がした。



「やぁ、ヴァイ、今日は何をするッ!?」



言い終わった後に腕を強く引っ張られ重力に従いヴァイの部屋の床に倒れた。



身体を強く打った為、肩が痛い。肩を思いっきし打ったのだろう。




「ヴァイ、何してッ……」



ヒュッ、と自分が息を飲んだのが分かる。



なんせ今まで彼の目は綺麗だった。



今は光がなくなって何とも言えない瞳の色になっていた。



ヴァイは扉を閉めて、鍵を閉める。そしてゆっくりと近くに寄ってくる。




これは危ない。早く逃げなければ。



そう感じて身体を動かそうとする。




動かない。



足に力を入れようとしても力が入らない。



腕に力を入れようとしても力が入らない。



ただ震えているだけ。だんだん視界がぼやける。



つぅと何かが流れた感じがした。



『あぁ、ソラト。泣かないでおくれ、』



もう自分の目の前に来ていた親友はしゃがんで目線を合わせ



涙を流しているのを見たのかそう言って涙を拭ってくれる。




何だ、いつも通りではないか、いつも優しくて、共感してくれる親友ではないか。



ありがとう、と言うはずだった。



いつの間にか俺は床に倒れていた。



見えるのは部屋の天井と俺の身体に乗っている親友。



腕を親友の両の手で腕が悲鳴を上げるほど掴んでいる。



俺が痛がった表情をすると彼は手を離してくれた。


その代わり、俺の首を絞めてきた。









(背後が疲れたので第二弾書きます。)
返信
返信0
さん (98zj7wdb)2024/9/26 14:17 (No.6265)削除
【Falsa】

※かっこいい首脳も外道な首脳も居ません。軽い流血表現。哀れな首脳でも見て鼻で笑ってやってください、自業自得だと嘲笑ってください。



ラテン語で「偽り」を指す言葉。










目が覚めれば目の前には見に覚えのある純白の天井が視界いっぱいに広がる。

目が痛くなる程白く輝く天井に眉を顰め、静かに起き上がろうとしたがまるで現代で言う金縛りにあったような感覚に体の自由を奪われ一瞬の動揺を覚えたが首だけをゆっくりと動かすと体の節々は黒い手に掴まれていて、腕のすぐ近くには……「昔の己」が居た。

チタニウムホワイトのような白は紫色の光を反射して更に輝く下ろされて床についているであろう長過ぎる髪と、昔からは想像出来ない、いや己からしたら結構日常茶飯事だったのだが…夜のカーテンがかかっていた白銀の瞳は虚ろで、何を見ているかわからない状態になっており、其の状態で俯いてるせいかよく長く伸びた睫毛が見える見える。

緩く流された白色の着物は正に死人が着るような、服だった。



何故、と口に出す前に己は言った。

そうして何時もの一時の地獄は始まるのだ。















Question①











どうしてバベルを裏切ったのですか?













Answer

『護ることに飽きたから』




嘘は言っていない。

多分



だって貴方が教えてくれたじゃないか。










Question②







どうして友人を裏切ったのですか?














Answer

『友人なんて居ません。常に疑心暗鬼になる関係性なんてあっしは知らない。』



これも嘘じゃない。



あの人達が友人だなんて、きっと思っていないはず。




向こうもきっと、己を友人だとは思っていない、の。










Question③









気付いちゃいけない気持ちだったのに、どうして気づいちゃったんですか?













Answer


『…バベルでの塔内虐め、年上から年下への酷い暴力、友人だと思われていた者達による同期の葬り、古き友人達があっしの陰口を言うところ、人間達による同種同士の争いに加え、家庭内暴力、そして奴隷制度や貴族達による独占、許されない恋愛、捨てられた子供達と其の末路、絶えない種の絶命……、罪なき者の罪償、

数年も、数十年も、数百年も、数千年も、数万年もと生きて来ました。


其の全てを、見て来た。


救えるものが救えないのが、


とても、とても辛くて、

気付いてしまった』


なにを、いっている?



口が勝手に動く



もう捨てた筈の「自分」が勝手に、喋り出す。


其れは「ファルサ」ではない者の発言。




正しく「ルシフェル」であった。












Question④






気付いたとしても自分の首を絞めるだけなのにどうして知らないふりをしなかったんですか









『出来ない』



『これ以上愛おしい仔達を、傷ついているのを見ていられなかった。』



「だから逃げた」

黙れ


「だから裏切った」


黙れ



「全ては自分を守るためだった」


だまれ


「自分のエゴを、理想を、愛おしい仔達に押し付けていただけだったことに気づいた」


黙ってくれ


「自分がどうしようもなく弱く脆い存在なことに気づいた」


ちがう

ちがう







ちがうんだ。














Question⑤









「そんなに辛くなるなら死ねば良いのでは?」


「貴方が、〝あっしが〟いなければこんなこと起きなかったんですから。」








『────────』

















其処で目が覚めた。





いつもの、天井


ぶら下がっている豆電球


空いたままの障子


其の後ろから部屋を明るく照らす眩しい月の明かり


勢いよく起き上がり背中や頭に違和感を感じた



黒く顳顬に渦を作る角と12の翼、頭を浮かぶ毒々しい輪っか、揺れる悪魔の尻尾


黒く染まる両腕に、体中に浮かび上がる刺青とは思えないほど精密で細かい黒い紋と鋭く伸びた爪


さながら悪魔の王であり、堕落した天使の姿だった





『ぜんぶ、ゆめ』





拙くも吐き出された声は震えていて、目も焦点を合わせていなかった、ぼやける視界に映るのは人ならざる者の己の手


傷心しきって、過労で震え、呼吸すらもままならない



こんなんじゃ世界を破壊したくても出来ないじゃないか。なんて考えも浮かばない、第一己が傷心して過労することなんてなっちゃいけないと思うのだ。被害が大きいのは人類であり、バベルの面々だけ!なのに其の犯人がこんなにも弱いなんて、聞いて呆れるしそんなことになる義理も何も絶対にあっちゃいけない。




自分が、このことで傷ついて休んじゃいけない




『………でかけ、ましょう。』









近くの湖まで影で飛んだ。

羽とか角は上手くしまえなかったから放置したけど。

月明かりに照らされる透き通った湖を柵越しに眺める。




裏切ったあの日、演技とはいえ無の表情で出て行った。

影の中に入り、しばらく立ち止まった後で意味もなく泣いた気がする。初めて喉が枯れるまで泣き叫び、血が滲むほど腕を掴んで自分を抱きしめて泣いた。




自分を、他者を、何も信じられなくなって、誰にも話さずに溜め込んだ思いが、気持ちが一気に溢れ出して泣いていたあの日。

ダムが決壊し、溢れ出す気持ちという名の水を堰き止めきれず生まれて初めて泣いたのはあの日だけだったよ。


其の後この湖に来たんだっけ。

人気の無い、小さな湖。其れでも静かで美しい場所に少しだけ心が癒されたものだ。





其れでも、自分は許されない行為をした。



仲間を手にかけ、全てを裏切った


そしてルシフェルである自分を捨てたはずだった


はずだったんだ




どうしてだろう、目の前が霞む。


黒く、朧げに湖が目の前に映る。




『……もう捨てた筈のルシフェルは、どうやら意地汚くあっしの中で残っているみたいですね。』


どうせ己を心配する奴も居なければ側に立ってくれる者も居ないから、一人で背負うのだ。

ただ、弟だけは気掛かりだな。


彼の子は良い子だから、きっと己が居ないのを自分のせいにしてる。…それにあの子の顔を傷つけてしまった。

それだけは申し訳ないと思ってる。

でも己はもう戻れない






戻りたいけど戻れない


己は罪人だ


バベルに戻る資格はもうどこにもない


バベルに

神の門に近づくことすら出来ない。



『はっ、首脳の癖に呆れますねェ……。』


出てくるのは乾いた笑みだけ。

そして己を傷つける自虐の発言。

一人でいるとどうしても自分を擁護する言葉がうまく出来ないのはなぜだろうか。


ぱさ、小さな稼働音を立てて12の翼が大きく背中から広がる。黒く染まる翼は小さく揺れ、大きく広がることしかできない。









弟は元気かな。


己はそう思っちゃいけないのにいつも何処でもその疑問が頭に過ぎる。


あの子は元気かな。

あの子も一人で溜めやすいから、定期的に吐かないと。

あの子は…あの子は…

と昔面倒を見ていた子や、古き友人の心配ばかりをしている。

でも、その仔らと会っても彼らは、彼女らは己に嫌悪の眼や憎しみの眼を向けるだけ。

だから思うだけで良い。

直接顔には出すな。

口に出すな


己は大丈夫。

大丈夫。


呪文のように唱え続けた


あっしは大丈夫


あっしは大丈夫


あっしは大丈夫


昔から自分は大丈夫だと言い聞かせて落ち着かせてきたからね、これで今回も大丈夫。


そう思えたら良かったんに。


夜はまだまだ続く。

悪夢は永遠に紡がれる。

それは言の葉のように永遠と。


忘れることはなく己らの中に居続けるのだ。


少しだけ落ち着いたところで陽が昇り始めたのを確認して己は自宅に戻ることにしたよ。

この先も永遠に悪夢に魘されて、世界崩壊という目標に着実に一歩ずつ歩んでいくのだ。
返信
返信0
海老さん (99v6r94y)2024/9/19 22:58 (No.5709)削除
[ 対談コーナー...? ]

⚠️蓬様の質問テンプレお借りしております


-------❁ ❁ ❁-------

目の前で紅茶を飲む彼女....いや、彼?は、にこにこと笑みを浮かべながらこちらを見据えている。
年齢がかなり上で、こちらが勝手に威圧感を覚えてしまうことから、初期にいた頃のアーキビストとあまり交流を持たなかった自分だが、こうして柔和な印象を持つ彼とは話せそうな気がした。
そうして、業務の暇な時間を縫ってこうした場を設けたというわけだ。


「それで...俺に何を聞きたいんですっけ?アーキビストの子供と話すのは好きなので...聞きたいことがあればなんでもお答えしますよ〜。」

そう言いながら緩く足を組みこちらを群青色の瞳で見据えたその妙齢のアーキビストからは少なからず「変なことは聞くな」という圧を感じたが、地雷を踏まなければ、きっと大丈夫だろう。


Q1.自分の持っている本の力に不満や不便さを感じた事はありますか?

「えっと...俺の本の力って、普通アーキビストからしたらいらない代物でして〜。眠らせる、というものなんですけど、俺達って睡眠が必要ないじゃないですか〜。不満、というかただただ疑問ですねぇ。バベルに聞く機会があったら、聞いてみたいです。」

Q2.貴方の今最も楽しみとしているものはなんですか?

「そうですねぇ...今は同僚とのお喋りの時間がいつも楽しみなんですよ〜。...まぁ、俺が一方的に楽しんでいるだけのようにも見えますけれどねぇ。あちらも楽しんでくれていると、嬉しいです。」

Q3.何故貴方はバベルに居るのですか?

「ここに産まれたから?辛いことがあっても、ここを出ていかなかったのは、やっぱり子供達や放っておけない同僚達がいたからだと思いますねぇ。あの子達を心配させるのは、忍びなかったので。...あ、子供達と言っても俺が産んだわけじゃないですよ〜?おかしな顔しちゃって...勘違いしちゃいました〜?俺は男なので、流石に産めませんよ。」

Q4.今の職場は楽しいですか?

「昔と比べて子供達がいっぱい増えたので、賑やかでとても楽しいですよ〜?まだまだ手を繋いであげないと歩けない子や、ワープ先で迷子になって泣いちゃう子なんかも居たりして...ふふ、目が離せないですよねぇ。」

Q5.今の職場に対する不満などはありますか?よければ教えて下さい。

「あらぁ、そんなの言えるほど俺は偉くないですよ、もう。今はただの古株の一般職員というだけです。強いて挙げるとするならば...みんな1人で抱え込みすぎです。少しはお兄さんにお話してくれてもいいのにねぇ?俺は、そんなに話しにくい方なのでしょうか〜?」

Q6.上司や部下、同僚の方達に思う事はありますか?

「みんな、笑顔と元気が一番です。あとは、ちゃんと休みをとること。ほんと、コンビニじゃないんですから、24時間営業しなくていいのに〜...。俺?俺は〜...まぁ、例外?でいいんじゃないですか?みんなが休んだら休みますよ〜。」

Q7.今最も貴方が欲しいものはなんでしょうか?

「え、っと...俺ってあまり物欲とか無くてぇ...欲しいものが思い浮かばないんですよねぇ...。ごめんなさいね......。バベルの安寧とか...他の子がずっと笑顔で居られるようにとか...そんなもの、でしょうか〜?」

Q8.貴方の好きなものや嫌いなもの、苦手なものなどを教えてください。

「あ、はは......それも、よく、わからなくてぇ...。強いて言えばアーキビストの子供達はみんな可愛くて好きですねぇ...。え、そうじゃない?とはいえ、好きな食べ物も嫌いな食べ物も俺にはないです。何を食べても全部俺にとっては一緒なので。美味しいものを食べてる子の表情を見るのは大好きなので、誰かと食事をとるのじゃ好きですよ〜」

Q9.好きな音楽などはありますか?

「あぁ!賛美歌はとても好きですよ〜!よく聞いてましたから〜!流行りの音楽も聞きますが、音がちゃかちゃかしてるやつは少し苦手でぇ...」

Q10.最後です。今居る皆さんに向けて、これから来る仲間達にも何か言いたいことがあればどうぞ。

「そうですねぇ...俺はいつでもみんなのことを見守ってますし、大事に思ってます。それはこれから来る子供達も変わりません。今いる子達も、困ったことがあれば俺をいつでも頼ってください。
特に、夜眠れない子は俺のところにおいで?絶対に悪夢は見せないとお約束しますから。」



「...あら、これ以上休憩してたら怒られちゃいそう。さ、君も早く戻った方がいいですよ〜?」

これ以上は喋るつもりは無い、というように席を立ち上がった彼は「あぁ、」とこちらを振り返ってひとつ述べた。

「今日は声をかけたのが俺だったからいいですけど〜...管理者に見つかったらその首、飛んじゃいますよ〜?...アンダーテイカーさん。」


...一体いつから知っていたのだろうか。
末恐ろしい人である。
返信
返信0
海老さん (99tm0dpl)2024/9/18 20:30 (No.5657)削除
[ 写真に写る君 ]

本以外の物がない部屋の窓辺に、一つだけオシャレな写真立てがある。
それは、窓辺を見られるように外に向けられている。
その写真に写っているのは、陽の当たる場所で微笑む1人の人間の姿だった。

確かそれは、迷子になったという人間との出会いからだった。
勤務時間外に休憩ついでに出たバベルの外で、迷子になって迷い込んでしまったという1人の人間がいた。

バベルに近い場所だったから、もしやと思ったけれど、どうやら本当に迷子だったらしい。
あくまで無害な人間を装って、少しだけ話してその子がわかる道まで案内して、それでお別れ。
のはずだった。

「...あら、また迷子...ですかぁ?」

また暇つぶしに出たバベルの外、同じ場所にその子は居た。
ぶんぶん首を振ったその子は、自分と「喋りたい」と言ってきた。
物好きな子、と思ったけれど暇つぶしにはなるかと思って承諾した。
それからその人の子は1週間に数回の頻度でそこに現れて話をした。
その子は本が好きだということ、出版社に勤めているのだということ、お菓子が好きだということ。
色々な話をした。

『貴方のお名前はなんて言うの?』

「俺、ですか?...俺は、エルピスと言います。」

暫くは相手の話を聞くだけだったのが、急に相手から色々と話題を振られるようになり、そこからは段々と自分の話もするようになった。
もちろん、バベルのことは話さなかった。
相手の中で自分は「どこかの大きい図書館に勤めてる偉い司書さん」ということになっていた。
あながち間違いではないから、否定もしなかった。

『そうだ!今度一緒にお出かけしない?ここじゃなくて、もっと人の多いところ!』

「...ごめんなさい。俺、人の多いところ苦手なんです〜。」

どこかに誘われる度にそう言って断っていた。
人が多いのが苦手なのは本当だったけれど、それ以上にバベルを長時間離れるのは避けておきたかった。
書庫管理の自分が持ち場を離れすぎるのは良くないことだと思っていたから。
だから毎回誘いは受けることができなかった。
それが、後悔に繋がるとは思っていなかった。

ある時ぱたりとその人間が来なくなった。
1週間、2週間、3週間
1ヶ月。

あまりにもおかしいと感じて、1日だけ休みを貰ってその子がいるという出版社まで赴いた。

『あぁ...○○さん。あの人なら_』

その真実を聞いた上で次に赴いたのは、教えてもらった病院だった。
病室を聞いて、足を踏み入れる。
そこに居たのは病院服を来ていつもの表情をしていたその子だった。

『...知っちゃいましたか。』

「...はい。あと数日の命だそうですね。」

治療法の分からない病気とずっと戦っていた事、残された少ない時間で会いに来てくれていたこと。
全部聞いてしまった。

『本当はね、隠しておこうと思ったんだ。貴方になら隠しておけると思った。だって、会いに来てくれると思ってなかったから。』

「今まで来てた人が急に来なくなったんです。心配もするでしょう、友人として。」

友人、と呼ぶと嬉しそうに微笑む。
それと同時に大きく咳き込めば、その子の口からは真っ赤な液体が流れ出た。
その姿からもわかるように、もう先は長くないのだと思い知らされた。

バベルにある本であれば、あるいは、この子を治せる方法も見つかるかもしれない。
でも、それは叶わない願いだった。
バベルのことは内緒の話。そこで得た情報も勿論外部に話してはいけない。
自分なら助けられるかもしれないこの命を、救うことは許されなかった。

そこから数日後、その子は息を引き取った。
病院には何度かお見舞いに行ったが
葬式には行かなかった。
行けるはずもなかった。
どの面を下げて会いに行けばいいのか、分からなかったからだ。
もっと話をすればよかった。
その子のお願い通りに行きたい場所へ一緒に行ってあげれば良かった。

手元に残ったのは、1枚の写真。
生前撮ってとせがまれて撮ったものだが、今見るとピンぼけしてしまっている。
我ながら下手くそにも程がある。
けれど、残ったものはこれしかない。
その写真に写る君に、生きるはずだった世界の景色を見せたい。
出会ったばかりの頃、記念に貰った写真立てに大事にしまい込んで、窓辺に置く。
そうして起きた時は真っ先に君に挨拶をしよう。

「おはようございます。...今日もいい日になるといいですね。」
返信
返信0
濃口さん (98yc388w)2024/9/17 23:56 (No.5625)削除
【もうずっと昔の話】


(拙いですが流血描写ありますのでご注意を!!!)



ぼとっ、と厭な音がした。

反射的にそちらに目をやると、磨き抜かれた床にマネキンの腕が転がっている。───否、マネキンは断面から赤黒い液体を溢れさせはしない。あれは、人の、……俺が切り落とした仲間の腕だ。そう理解した瞬間、弛緩した指先から薙刀が滑り落ち、ガランと空虚な音を響かせる。
その音で我に返ると同時に、考えるより先に身体は動く。肘から先を失い呆然としている彼に当身を食らわせ、悲鳴を上げられる前に何とか意識を奪い取った。ぐずぐずしている暇はない。もう此処からは一刻を争うのだ。
彼の容態も、己自身の行末も。


こんなつもりではなかった。


バベルを離れる決心したのは昨日今日の事ではなく、だがそれはもちろん綿密な計画を立て、退路を確保し、人知れず行方を眩ませる事を前提にした出奔だった。…こんな、感情に任せて他人を傷つけ逃げ出すなんて、卑劣極まりない獣のような真似は。言いようのない罪悪感と焦燥は、今はそんな場合じゃないと必死に押えつけても次から次へと指の隙間から溢れ出す。まるで目の前の彼の血液のように。

汗と血がべたべたと指先に纏わりつき、押し当てる布や患部を縛るベルトから何度も何度も指が滑る。焼灼止血法の五文字が頭を掠めるが、逆に感染リスクを高めると聞いた気がして実行に移す程の勇気は出ない。とにかくそこら中にあるものをかき集めて止血を施し、医務室の近くに転がしておくのが最善だ。可哀想な彼にとってではなく、卑劣な己にとっての最善だけれど。
問題は切り落とした彼の腕だ。今や赤い水溜りに浸るそれは、力任せな切り口も相まっておそらく元通りになることは無いだろう。親指の位置からして誰がどう見ても左手だ。その薬指に、窓から差し込む月光を反射して鈍く光るものがある。指輪。左手の薬指。婚約の、───────

いつになくはしゃぐ彼が此方の手首を掴んだ瞬間、意図せず彼の思い浮かべた心の情景を読んでしまった。元は言葉で伝えるつもりだったのだろう、彼の大切な人が婚約を受けいれた瞬間、二人で沢山見て回った式場、付箋でいっぱいの雑誌、目が回るような数を試着した白無垢の嫋やかな袖やドレスを縁取る瀟洒なレース。遠い昔に夢見たそれをまざまざと目の前に突きつけられて、ソレと今の自分を繋ぐ糸を無我夢中で断ち切ろうとしただけだった。けして薙ぎ払うつもりはなかったのだ。本当に?そこに一欠片の嫉妬もありはしなかったと、あの人の目を見て言えるだろうか。

───ダメだ。ダメだこんなことでは。こんな正しくなさを身の内に抱えていては、あの人にまで嫌われてしまう。嫌われるだけならまだいいだろう、軽蔑されて見捨てられたら?いいやありえない。なぜならあの人はもう死んでしまった。死人に好きも嫌いもあるわけが無いし、ましてや他人に評価を下すことなどできやしない。傲慢な己はその権利すらもあの人の手から奪ってしまった。こんな事をしでかす前から、とうに合わせる顔など持ち合わせていないのだ。

ならばもう、何を気にすることがある?
己が正しくないことは、誰よりも己が一番理解している。今はそれで十分だ。

そう気づいた途端、先程までの焦燥は跡形もなく消え去り、頭の中は凪いだ海のように静まり返る。まだ赤の滴る腕を拾い上げて布で包み、持ち主は当初の予定通り医務室近くの壁へ凭れさせた。もうすぐ規則正しいいい子たちが見回りにあの廊下を通る筈、きっと真っ先に気付いて正しいことをくれるだろう。血の気を失いぐったりしている彼の膝には、銀の指輪がぽつんと置き去りにされている。


今日を限りにこの塔から、ヴェガ・ウィオラの名は永遠に葬られる事になるだろう。あの人の姓が自分のものとして名簿に乗ったとき、あの瞬間以上の幸せを己は知らない。此処には離れ難い思い出が多すぎるのに、そのどれもに今の自分は値しない。だから全て置いていく。
何度振り返ろうとも、もう二度と此処へは帰らない。


そうしてその手に血濡れの腕と武器を抱いて、背中を見せて逃げ出したのだ。これから何処に行こうと、誰の下に就こうと、そこは居場所にならないだろう。これから先、必要なのは居場所ではなく死に場所だと、他の誰でもない自分が一番よくわかっていた。
返信
返信0
主催さん (98twtq9o)2024/9/17 20:59 (No.5617)削除
【愛の後悔】




「────『これ』か?目敏いな、あまり気付く者もいないのに」


(用向きで自室に来ていた部下が指差した先を目で追えば、なつかしい色が目に入った。

夏の盛りの、鮮やかな青葉を切り取ったような緑色。

────クロムダイオプサイト、と呼ばれる宝石。それをあしらった、小さな髪飾り。

指でつまみ上げると、未だ褪せない輝きがしゃらりと揺れた。
それは何かと部下が首を傾げる。まあ確かに、普段人前に身につけていくこともない一品だ。不思議に思うのも無理はない)


「ふふ。秘密だ。……こればかりは、どれほど親しい相手であろうと明かすつもりはない」


(唇に微笑を乗せて、ごく静かに言い切る。

日頃から、人の質問をのらりくらりと躱し続けてきたことが功を奏しただろうか。大して疑問にも思わなかったのだろう、部下からの追及が飛ぶこともなかった。

部屋を辞す部下を見送り、髪飾りを窓に翳す。
陽光が差し込むと同時、宝石からこぼれた光が緑色の影を落とした)






(この髪飾りは、さるアーキビストからの贈り物だ)


「…………、……たまにはつけてやらねばな」


(そう思えども、失くしたり汚すのが恐ろしくて、なかなかつけることもない。


もうずいぶん前に交流のあった、一人のアーキビスト。
司書の任を与り、手先が器用で、そして何より────それはそれは、美しい目をしていた。

春の若葉に似て、柔らかく煌めく黄緑の瞳。そこに冬の森のような鋭い濃緑が揺れる、何とも不思議な瞳の持ち主だった。


自分と同じ緑色を宿しながら、自分とは全く違う。
未来を見据えて明るく燃える、神秘的な瞳)


『────なんて、綺麗な────』


(焼き焦がすような羨望と、まっさらな憧憬。)

(その子が使う、春のように温かい言葉も。
くるくる変わる表情も。
機嫌良く口ずさむ、知らない鼻歌も。

きれいだと思っていることを、いつか、伝えてみたかった。)

(しかしそのアーキビストを前にすると、言葉もうまく操れない。
褒め言葉のひとつも出て来ず、無口な貝にでもなった気分だった。

これはどうしたことかと、夜通し考え込んでも答えは出ない。
それでもそれは、決して不愉快な感覚ではなかった。……むしろ暖炉に燃える火のように、どことなく暖かかったことを覚えている)


『────君に、きっとよく似合うと思ったから』


(だから、出て来ない言葉の代わりに。
あるだけの心を乗せて、贈り物をしたことがある。

愛らしい花々が描かれた、上品なティーカップ。
黄緑や緑色を差し色に使ったデザインと、カップの中で咲く花束。それがあの子にぴったりだったから。

よく、覚えている。

目を輝かせて、きらきら弾む声で、大層幸せそうにお礼をくれたことも。
言葉を振り絞って、良ければそれを使ってお茶でもどうかと言ったことも。


最初で最後のお茶会で、あの子がふと、言ったのだ)


『お礼にこれを』

『きっとよくお似合いになります』


(緑色の宝石を差した、うつくしい髪飾り。
高価な品であることは、一目で分かった。

良いのか、貴重なものだろうと問うと、あの子ははにかんで頷いた)


『こんなに綺麗なティーカップが、わたしに似合うと思ってくださった』

『それが、とても嬉しかったのです』

『だからどうか、受け取ってください。わたしのお礼の気持ちです』


(────それなら僕も、嬉しかった。

君が、これほど美しい髪飾りが似合うと思ってくれたことが)

(その一言はどうしても喉から出て来ず、代わりにこぼれたのは「喜んでくれたのなら良かった」なんて定型文。


それでもあの子は気を悪くした風もなく。
春風のように微笑んで『また、お茶会に誘ってください』と言ってくれた。

だから、次こそは自分の言葉であの子に伝えようと決めて──『もちろん』と応えたのだ)





(『次』は来なかった)


「────結局、この髪飾りは君の形見になってしまった」





(今ならばわかる。)

(今更わかってしまった。)


(きっとあれは"一目惚れ"というもので、自分はあの子に、恋をしていたのだ)


「……今になって、自覚したところで」


(あの子を褒めるときは、うつくしく澄んだ言葉が使いたかった。──だからきっと、なかなか言葉が出て来なかったのだろう。

それで伝えないままでは、意味がないのに。


もっと簡単で良かった。
もっと率直で良かった)


「綺麗だと、それだけで良かった。ただ一言、そう言えていたならば」


(髪をほどいて結び直し、ぱちりと髪飾りをつける。
しゃらんと揺れた緑色の宝石だけが、いつまでも煌めいている。────あの子の瞳のように)
返信
返信0
さん (98y79v68)2024/9/16 00:58 (No.5521)削除
”L'amour, c'est deux personnes qui sont stupides ensemble.”




























"恋愛とは二人で愚かになることだ。"































「お酒、相変わらず強いのね」
既にウォッカやカクテルを幾度か煽っているのに態度が変化しない俺のその姿に彼女(ロザリー)は不満げに口を尖らせた。
「まあな。俺の数少ない特技って奴だ」
俺よりアルコールが弱いくせに、それを飲みたいなんて我が儘を言った彼女に付き合って入ったルーフトップバー。
何方も暗闇に活動する事が多いくせにこうやって夜を堪能する機会というのは案外数える程にしかなくて。今回も俺と違って美的感覚の鋭い彼女が勝手に選んだ場所であったが質といい見た目といい学のない俺でも良い場所だと思わせるその感性には何時も舌を巻く。
「その特技。出来るもの少しでも私に分けて欲しいものね」
「だったらお前の話術を俺に少しでも拝借して欲しいものだ」
誰にでも往年の友であるかのように付き合える愛嬌。指先まで妥協しない美貌。相手の懐まで潜り込み特別であると錯覚させるその手練手管。そうやって美しい薔薇のように振舞う事で己の棘を隠し、最後の最後でやっと仕留めるその忍耐と度胸。
俺がそれを真似した所で役立つ場面とやらは想像出来やしねえが、それでもないものねだりという奴をしたくなるぐらいには羨ましく思う時はある。
「………sournoise.」
「なんだ、何か不満でもあったか?」
「いいえ、貴方に直接伝えたいと思うものは無いわよ。」
本当かよ、と含みのあるその物言いに怪訝そうな顔を向かわせる。と、かかった、と言わんばかりにサングラスのブリッジを指で引っ掻けるとそれを掴むすら出来ずにそのままするりと外され呆気なく顔を覆う術を奪われてしまう。
「おい、返せよ」
「ただでさえ夜なのにこれ以上暗くしたら何も見えなくなるわよ」
直ぐに取り返そうと手を伸ばすも、上手いぐらいに躱されて中々返してはくれない。俺が本気を出せば一瞬で圧倒出来るのにそれをしないと信じているからこそ、このような扱いが出来るのだと掌で踊らされているようで。そんなバツの悪さから一旦目を逸らし、諦めて今はこの状況を大人しく受け入れた。
「それぐらい慣れてるからこうやって付けているんだろうが」
サングラスを掛け始めて長い時間がたったとはまだ言えないが、それでも昼夜関係なくつけていても気にしない程度には馴染んで来たのだから。顔を隠すというのはこういう職に就いている分には有効なもの。それに、彼女とは違って顔芸が上手くいかないから。そんな言い訳めいた理由を頭の中で言い連ねてはいるが結論を早々にいうならば俺は人前で顔の全てを明かすのは余り好きじゃなかった。
「でもそうしたら貴方の緋色が見えなくなるじゃない」
「俺の眼なんか見たからといって得するものじゃねえだろ」
正直言って昔はそのような余裕は一切なかったから気にする時間も無かったのだが、それでもこの色は珍しいものだと一人で戦う術を見つけてからというものそう見られる機会というものが増えていった。
林檎、紅玉、血。この瞳から連想させる言葉は幾つか存在しているらしいが生憎どれも誉め言葉のように感じた事はない。寧ろ奇異の目で見られたり、こういう稀少性のある眼をくり抜こうなんていう酔狂な者も残念ながらこの世にはいるらしく。それを見せびらかしたくないと感じるのは当然であるとは思う。
「私が見たいって言ってるの。貴方の意見なんて関係ないわよ」
俺の事なんだがな、と思いながらもこうやって単純に綺麗だと純粋にそう言ってくれるのは人生において確か2回目であったと思う。とはいっても、このように忖度なしとはいえ強請るのはどうかと思うのだが。
「紅玉(ルビー)か石榴石(ガーネット)みたいに綺麗なのに。それを持て余すなんて勿体ないわ」
「お前と違って、美貌は必要じゃないからな。」
それこそ彼女のように美しさで人を救う事があったとしてもそれは決して命を奪う免罪符には成り得ない。俺のような奴が美しさなんて手に入れたとしても、どうやってもこびりついた赤を真っ新にする事は出来ないように。
「あら、誰でも美しいとそう誇れるものがある方が良いじゃない」
それは彼女も身に染みて分かっている筈なのに。なのにそれを知らないような強情さを以てこう言ってのける。
「なら俺の分はアンタが持っておいてくれ。」
俺には必要ないものだが、それで彼女がより美しく在れるのならそれを渡す事ぐらいは簡単に出来る。
「やっぱり。……本当に狡い人ね」
そうやって瞼を軽く伏せて言葉を紡ぎ呆れる様も。その全てが洗練されているからこそ、そう在れるように意識しているからこそ彼女はずっと美しく在れるのだろうな、と思うのは仕方の無い事だと信じて欲しい。
「そうかもしれないな。……でも、アンタには負けるさ」
実際こういう事にかけては彼女に勝てた試しがない。
「一度ぐらい勝ちたいと思って本気で挑んでくれないと。じゃなきゃ逃げられるわよ?」
誰に、とまで正直には言わないでやる。少しは洒落た事をしようとあえて口を閉ざして背けるとそういう所よ、と小さく小突かれた。
そんな彼女との小競り合いはさておき。それにしても今日はやけに俺を見つめて来る機会が多いなと、頻繁に此方を眺めるそのお熱い視線とやらに鼓動が速くなってくれるなと祈りながらグラスに残っていたアルコールを飲み干す。
ただでさえ顔を隠せられないというのにこれ以上アルコールと羞恥心で温度の上がる顔を見られたく無くて、酒の他にもう一つ誇れるお得意の文字通り煙に巻こうと葉巻を取り出して一服をしようとするとまたか、なんていう非難がましい視線を感じる。
俺がヘビースモーカーなんて最初に出会った時点で知っているだろうに、その上で関係を続けているのだからこれぐらい日常茶飯事で知ったこったと視線が噛み合わさないように軽く下を向き、何時ものように余裕と冷静さを抱こうと火を付けて煙を吐き出した。
が、それを阻止するのが彼女の一番の特技であって。突然火の付いた煙草の先端に新たな葉巻が現れてそのまま重なり合って灯が受け継がれる。
どうやらテーブルに置いていた箱から煙草を一本勝手に拝借したのだと気付いたのだが、此処で及び腰になって逃げるのも気にくわないなと彼女が不慣れながらも煙草を通してなんとか火を付け、俺が何時もやっているように深く息を吸いこみ、その煙によって盛大にむせるまでを目を閉ざさずに見守った。
「………苦いわよ、これ」
少し涙目になりながら此方を責める視線をそら見た事かと小さく口笛を吹く。
「だからお前には向かないって言ったんだよ」
俺にはこれぐらいの苦さが丁度良いが、それに共感してくれる者が中々現れてはくれないのが現状であり。最近は喫煙家が敬遠されるのだから少し物哀しさを覚えてしまう。
「というか人前で良くこんなものを吸ってられるわね。」
「これでも、随分妥協したんだけどな」
現にこの夜で箱を開いたのはちょうど今であったし、煙管を出さなかっただけ俺としてみれば随分とマシな方だろう。
「そう。ならその分もう一杯飲んでも良いでしょう?」
「おいおい、まだ飲むつもりか?」
俺より弱い物とはいえ同じぐらいカクテルを飲んだ故にこれ以上はお前は無理だろと文句を言ったのだが、そのようなものを何処に吹く風だと全く気にしてくれそうにない。
「グレナデン・シロップ 。勿論貴方も飲んで貰うわ」
「俺は吐く程甘いものはお断りなんだどな」
名前は聞いた事がある。というか、彼女が好きだと耳に住み着く程に聞いた上に何度か飲まされた代物だ。こんな店でそんな酔狂な注文を聞いてくれるとは限らないだろ、と口にする前にそんな俺の懸念なんか関係なくタイミングを見計らったのかと思う程都合よく紅い液体が注がれたグラスが2つ運ばれて来た。
「……お前、」
「これで当然、貴方も最後の一杯にするわよね?」
折角洒落た上に質の良い場所だったからまだ3杯はいこうと思っていたのだが。どうやら何時までも飲み続ける俺を見据えた上で先手を打たれていたようだった。矢張りこういう奸計に関しては俺は常に後方に回る羽目になるな、と心の中で白旗を上げてやれやれと言わんばかりに小さく溜息を吐く。
「じゃあ、Santé」
「干杯」
杯を掲げ、互いのグラスがぶつかって響き合う。血の様に紅く、鮮やかな赤。味をろくに堪能せずに一息で呑み込んだのにも関わらず、如何にもシロップらしい甘ったるい味と繊細な香りが口に広がる。
「………甘すぎる」
「それが良さなのに分からないとは無粋な人ね」
「というかこれ、普通はストレートで飲む代物じゃねえだろ」
「そう?これなら何度飲んでも酔わないからこそ私のお気に入りなのだけど」
アルコールではないがこれはこれで酔いそうになる。折角だしもう一回頼んでみる?なんていうお誘いは丁重にお断りさせて頂いた。
これ以上の量なんて頭どころか絶対に舌まで馬鹿になるに決まっている。それはお前だけにしておけと空のグラスを押しのけて口直しのために再び煙草を吸おうとしたがさせないわよ、と再び煙草どころかライターまで手の中に収められてしまっている。
「手癖悪いな、お前」
「これは天賦の才って褒めるものよ」
全部俺の物なのに嬉しそうに戦利品を見せびらかすその様子に呆れが隠せないが、不思議と嫌だという気は沸いてこなかった。
「はー、ほんと楽しい。こんなにも良いと思えたのは久々だったわね。」
「はいはい、お気に召して頂けたなら俺も何よりって奴だ。」
弄ばれたのは此方ではあったが、それでも機嫌を損ねられるよりはマシかと思い直す。
互いに甘さを呑み込んだと知った故によし、と名残惜しさを感じさせずに立ち上がった彼女に釣られて共に立ち上がった彼女に見上げられる。
「次もまた会いましょうね、ダン」
「そうだな。今度はマシな物を注文してくれ」
また、なんて機会が次もあるかなんて互いに期待はしても、それに縋る事は出来そうにないと知っているのに。なのにそれを約束するぐらいには想ってしまうのは悪い事では無いと俺よりも貴き存在にそう声高らかに宣言して欲しかった。
「____その時は貴方の”名前”、ちゃんと教えてね」
「全く、…………アンタには敵う気がしねえな」
一体どうやって自信ありげにこうやって言えるのか。叶うものなら一度脳の構造という物を覗かせて欲しい。
だってこの名が偽称だと誰にも言った事は無かったのに。皆そこまで俺という存在に目を留めた事なんて無かったのに。まるで価値があると言わんばかりに振舞われたらどういえば良いのか分からなくなってしまう。
「貴方の事なのだから、それぐらい分かるわよ」
どうしてと、思わず口を開きかける前にそう言ってのけた彼女に一生勝てないなとこの先何度思えるだろうか。
「絶対、覚えていてね。」
「……お前の言葉なんて忘れる訳無いだろうが」
もし神がまだ生きているのであれば。これぐらいの願いを叶えてやるのがカミサマって奴じゃねえのか。
そんな希望のある未来に辿り着けるのであれば。その時には彼女にはただ一人を除いて言われる事が無くなったこの名を教えても良いと、そう思っていた。
返信
返信0

イラスト掲示板

アイコン設定
投稿者さん使い方

こちらはイラスト専用掲示板です
さん (98y79v68)2024/9/15 00:00 (No.5486)削除
番外編2



※個人の趣味の延長線上



『进行一个xp的捏3.0』、『震惊!团子长出了身子』にて作成
冷血漢たれ、勇敢で、大胆であれ。
信仰は、見えざるものへの愛、不可能なもの、ありそうにないものへの信頼である。
返信
返信0
さん (98zj7wdb)2024/9/14 22:53 (No.5483)削除
エケチャンゼノ君とエケチャン首脳


「おにいさん」メーカー様より
返信
返信0
さん (98y79v68)2024/9/13 21:49 (No.5433)削除
残響

「初めまして、かな?私はカッサンドラ。流石にミ、…管理者や司書長みたいには上手くいかないかもしれないけど。それでも、もし分からない事があれば何時でも聞いてね」
「好きな事?……あ、空を見る事は好きだよ。特に星空。遠くで輝く事でその存在を証明する星々がとても綺麗で…夜が明けるまでずっと見ていても全然飽きないんだ」
「言葉っていうのは自分の意思を伝える大切なもの。その1つ1つに対して真摯に向き合っていきたいのが私の信念ってものかな」
「もちろんバベルの皆は大切だよ。だからこそその名に恥じないように、信頼を裏切りたくないってずっと思ってる。」
「確かに世界は幸せだけで作られていないって知っている。けれど少しでも多くの人が幸せの機会に恵まれたらって祈っているんだ。…こういうのは、夢物語になっちゃうのかな?」

『捏捏二代目!ヾ(o´∀`o)ノ』にて作成
一人ぼっちになるのは嫌だけど、そっとしておいて欲しいの。
返信
返信0
海老さん (99l90r68)2024/9/13 00:04 (No.5405)削除
謎世界線


「普通のメイド服...じゃあつまらないですよねぇ...。どうです、この中華風のメイド服、似合ってますか〜?お嬢様?」

「ふふん、今の私はお嬢じゃないのよ?今に見てなさい、完璧なおもてなしって言うやつを見せてやるわ!行きましょ、ブラン...ってあれ、ブラン...?ちょっと、この黒猫何!?ブランの代わりとでも言いたいの!?」
トコトコ王国様よりお借りしました
ねこのせ少女2様よりお借りしました
返信
返信0
さん (98zj7wdb)2024/9/12 21:51 (No.5390)削除
おにいさんメーカー様より。

『兄さん、本当にふざけないで欲しいんですが??』(ミニスカメイド服、生脚)

『おやおや!我が愛おしい弟よォ、あっしはふざけてなんぞおりませんよ?』(クラシカルメイド服、ニーハイガーターベルト)
返信
返信0
さん (98y79v68)2024/9/11 02:04 (No.5300)削除
過去の傷は永遠に癒えない
過去の傷は永遠に■えない
過去の傷は ■■に癒えない
■■の ■ は永遠に■■ない
過去の 傷■ ■■に 癒えない
■■ の■ ■ 永遠に ■■ない
過■ の ■は 永■に ■え ない
■■ ■ 傷 ■ 永遠 ■ ■■ ■■



『大妹子两天爆肝一份捏捏』にて作成
404 not found
返信
さん (98y79v68)2024/9/11 02:07削除
空白の後に発見された姿でありこの時には既に左目は失明していた状態でした。もし彼女を見つけたのがアンダーテイカーの何者かであればこのままアンダーテイカー√に直進します
返信1
海老さん (99fbf387)2024/9/8 20:24 (No.5167)削除
ifのお嬢

「御機嫌よう、私はーー様に仕えているノワールと申します。」

「ご用向きがあればどうぞお申し付けください。...場合に応じて、もう1人私を作って対応致します。」
のわる式証明写真メーカー様より
返信
海老さん (99fbf387)2024/9/8 20:25削除
小ネタ

ノワールの右目が黒く濁ってもう殆ど見えていないのは、少なからずバベルを出ていったことも起因しています。
なので、if世界線のノワールの瞳は両方赤いのです。
ブランがどちらの目も赤い理由は、能力が「理想の自分」を作ることだから。
両方の目が見えていないと偵察をする身としては不便なので、ブランはそう作っています。
ブランから送られてくる視界の情報で、普段はなんてことなしに過ごしていますが、暗い所はあんまり得意じゃありません。
もうそんな生活にも慣れてきたので、1人でもスキップしてお出かけしてますが、右目側から不意に声をかけられると今でもちょっとびっくりしたり。

青年の操り人形になった彼女は、青年だけが本当の家族だと教えこまれる上に、青年が好むお利口さんな性格になるので、丁寧口調でお淑やかな彼女に出来上がる訳ですね。
今のノワールが見たら、尊厳破壊だと暴れる事でしょう。
返信1
さん (98zj7wdb)2024/9/7 23:15 (No.5124)削除
フリー素材をトレスすることが多いです。
とんでも闇深首脳ですどうぞ。

作画コスト高過ぎ野郎を描くには未だ画力が足りないので愛用のチャンパオ姿は出ないです
完成
元画像。
返信
さん (98zj7wdb)2024/9/7 23:18削除
重加工外したバージョン
返信1
主催さん (98twtq9o)2024/9/7 20:31 (No.5117)削除
IF (※血注意)

アンダーテイカー所属のミネルヴァ
梟の羽が生えていると信じています
picrew『長髪のおにいさん』より
返信
返信0
さん (98y79v68)2024/9/6 03:30 (No.5013)削除
番外編

『进行一个xp的捏3.0』にて作成
※本編との関係性はありません
返信
返信0

その他掲示板

アイコン設定
投稿者さん使い方

上二つに当てはまらない投稿はこちらにどうぞ
さん (98zj7wdb)2024/9/24 00:43 (No.6061)削除
ポケモン風のファルサとゼノ

また十字グラフやテンプレート置き場です。
返信
さん (98zj7wdb)2024/10/6 21:23削除
君が髪を切った理由とは?


素敵なテンプレートお借りしました。
メーカー様は人間男メーカー(仮)様より
Xeno
Falsa Sol
さん (98zj7wdb)2024/10/3 23:25削除
過去の恋愛事情とかいうとんでも良テンプレを使わせてもらいました。
ありがとうございます

あ、記入はご本人が直々にしてくれました。
さん (98zj7wdb)2024/9/27 00:54削除
赤→影で喰われます
オレンジ→好感度高いなら青色に移行、低いなら殺す
青→好感度MAXなら紫になるかもしれないね。
素敵なテンプレートお借りしました。
さん (98zj7wdb)2024/9/25 20:45削除
第四弾
十字グラフ
さん (98zj7wdb)2024/9/25 20:41削除
テンプレ集
ファルサとゼノくん
ファルサの質問1
ファルサの質問2
ファルサの質問3
ゼノの質問1
ゼノの質問2
ゼノの質問3
ゼノ
ゼノ
ゼノの取扱説明書
双子
さん (98zj7wdb)2024/9/24 22:25削除
こちらはゼノのテンプレ集
さん (98zj7wdb)2024/9/24 22:24削除
これは首脳のテンプレ集
さん (98zj7wdb)2024/9/24 22:21削除
イメソン集
さん (98zj7wdb)2024/9/24 11:59削除
第三弾
十字グラフ
さん (98zj7wdb)2024/9/24 11:54削除
第二弾
十字グラフ
さん (98zj7wdb)2024/9/24 00:49削除
第一弾
十字グラフ
返信11
さん (98y79v68)2024/9/21 02:53 (No.5772)削除
Coffee Break

ちょっとした息抜き


素敵なテンプレートをお借りしました
返信
さん (9afdieoe)2024/10/4 02:03削除
Part5
回数を重ねる事に増えていく問題
さん (9a6l2qhk)2024/9/27 22:24削除
flambé
























真実と嘘の境界線って一体誰が決めているんだろうね
さん (9a3ptecw)2024/9/25 22:14削除
イメージソングver
さん (98y79v68)2024/9/23 00:16削除
Part3

素敵なテンプレートをお借りしました
さん (98y79v68)2024/9/21 22:55削除
Part2

素敵なテンプレートをお借りしました
返信5
主催さん (98twtq9o)2024/9/20 23:10 (No.5760)削除
ポケモン風味ミネルヴァです
テンプレお借りしています
返信
主催さん (98twtq9o)2024/10/4 00:18削除
闇堕ちテンプレです。
素敵なテンプレートをお借りしております。

質問の方はミネルヴァが直筆で書いてくれました。
主催さん (98twtq9o)2024/9/27 21:46削除
ミスがあったので再掲お触り分布図です
素敵なテンプレお借りしております
主催さん (98twtq9o)2024/9/25 23:23削除
質問テンプレです
素敵なテンプレお借りしております
主催さん (98twtq9o)2024/9/23 23:31削除
テンプレPart4です!
素敵なテンプレートお借りしています
主催さん (98twtq9o)2024/9/23 00:08削除
テンプレPart3です!
素敵なテンプレートをお借りしております!
主催さん (98twtq9o)2024/9/22 00:06削除
テンプレPart2です
素敵なテンプレお借りしております!
主催さん (98twtq9o)2024/9/21 22:39削除
十字テンプレお借りしています!
返信7
海老さん (99wp69w8)2024/9/21 00:21 (No.5769)削除
お嬢のポケモンテンプレです

テンプレお借りしました!
返信
海老さん (9a6jhc0a)2024/9/27 21:40削除
乗るしかない、このビッグウェーブに!!

ということでテンプレをお借りしました!
海老さん (9a3sq354)2024/9/25 23:35削除
質問テンプレこっちにまとめました!!

素敵なテンプレお借りしました
ノワール
ノワール
ノワール
エルピス
エルピス
エルピス
海老さん (9a0w92ak)2024/9/23 22:51削除
お嬢のワンフレーズイメソンをずっと考えてて形になったので...

色分け
黒...過去に紐付くもの
橙...現在
桃...恋したらこんな感じかな〜
海老さん (99xwnzvb)2024/9/21 20:39削除
十字グラフもお借りしてやってみました!

素敵なテンプレ、ありがとうございました😊
海老さん (99wp69w8)2024/9/21 00:52削除
こちらエルピスのポケモンテンプレです

テンプレお借りしました
返信5
さん (98whydgy)2024/9/21 00:10 (No.5768)削除
ポケモンテンプレのカーツィです.
テンプレをお借りしました.
返信
さん (98whydgy)2024/9/27 01:42削除
お触り分布図です!
返信1
そばさん (99b9fi2s)2024/9/23 23:59 (No.6059)削除
流行りにのっかりまして十字テンプレをお借り致しました
返信
そばさん (99b9fi2s)2024/9/27 01:20削除
そばさん (99b9fi2s)2024/9/26 22:38削除
すばらしきテンプレをお借りしました!
そばさん (99b9fi2s)2024/9/24 23:27削除
流行りに乗りましてワンフレーズイメソンでございます!!!
返信3
濃口さん (98yc388w)2024/8/28 20:49 (No.4371)削除
CSで書き漏らしてる色々!

【 好き 】
言わずもがな甘いもの。特にお気に入りのスイーツはハニーワッフルと苺のパンナコッタ / 赤いもの / 戦闘(演習・実戦問わず)/ 図鑑などの絵が多い本 / 生き物 / 構ってくれる人

【 嫌い 】
字を書くこと。蚯蚓がのたくったような字であることを自覚しているため / バベルの仲間が傷つくこと。家族がいない彼なりに、家族のように想っている / ゴーヤ(見た目が怖すぎるとの事)

【 苦手 】
水。未だ海を見た事は無いが、恐らく泳げないだろう。入浴ですらあまり積極的ではないものの、シュワシュワするバスボムや色の変わる入浴剤など、お遊び要素があれば話は別とのこと。

【 オフの日 】
筋トレ、カフェ巡り、野良猫の溜まり場巡りなどをして過ごす。気が向けば公園で子供達の遊び相手になることもあり、『なんの仕事をしてるか分からないガラの悪いお兄さん』として慕われている。そのためイマドキの流行り廃りは子供たち経由で仕入れることが多く、児童向けアニメにまで異様に詳しくなってしまった。でかいカブトムシが捕れる山を知っている。
返信
濃口さん (98yc388w)2024/9/1 13:11削除
【 イメソン! 】

『わたしは禁忌』

「あなだけは守らなくちゃ意味がないだろ」
「この日常は渡さないわ。」

?si=BNnopnVz-5B3WT4D


『歪なわけ、教えてあげる』

「“今日も愛するよ”って、言え!!!」
「最高だったよな。」

?si=x0TwmPcew7okrsoL
返信1
夕凪さん (992b7ile)2024/8/31 22:30 (No.4520)削除
スプリング イメージソング

?si=z3eLJ_56YEtxuLnx
『Off The Record/IVE』

?si=DlqVvc50V95VMMH1
『Nobody Knows/KISS OF LIFE』
返信
返信0
さん (98xzi0j3)2024/8/27 17:23 (No.4247)削除
〈Falsaの詳細〉

【口調】
敬語なのだが何処か剽軽と感じれる軽い口調になっている。
また英名など片仮名表記の物を和名にしたり、平仮名になっていたり、日本語表記にすることが多々ある。
(例→ミルクレープを「みるくれえぷ」と呼ぶ)
一人称はあっし、自分
二人称は貴方、君、等
三人称は皆様、皆様方、お嬢さん方、お兄さん方等

【特技】
裁縫や編み物

【好きなもの・こと】
落語や漫才、紙芝居、裁縫、ミルクレープ、紅茶
(特にレモンティーと日本紅茶が好き)

【嫌いなもの・こと】
バベルの塔、大したことしてないのに踏ん反り返る馬鹿。

【苦手なもの・こと】
現代器具とか、とにかく現代のもの(すまあとふぉんとやらは使いづらい)、騒音(まるでバベルの管理者が扱う本の力みたいで好きじゃない)

【イメージCV】
石田彰さん

【イメージジュエリー】
スファレライト
タンザナイト

【イメージフラワー】
月桂樹
アンチューサ

【イメージカクテル】
シャンディ・ガフ
キール・インペリアル
アズール

【イメージカラー】
杜若

【イメージソング】
Natural woman
?si=WIogrHJVNjcMEZC2

オノマトペテン氏
?si=uZ4sx8qeyA4iYdzG

死神
?si=Z2Mp8mIE5frHht2e

狼煙
?si=OtBXCO7isyMVEF94
返信
さん (98zj7wdb)2024/8/30 19:50削除
【関係とか】
友達、バベル時代の友人や後輩とかの関係を随時募集中。

宿敵やライバルなどは募集してません❌

恋人などはNL、BL、どちらでも大丈夫です。
攻め受けは問いませんが互いにリバだと都合が良いかもしれないです。
地雷は特にありません。

よく話し合って関係を決めましょう。

楽しめる範囲で宜しくお願いします。
さん (98yvnxis)2024/8/28 08:19削除
【イメージソングの小話】
長いので時間がある時にじっくり見てください。
正直言って先に曲を聴いてから観た方が分かりやすいと思うので。

【1.Natural woman/ビッケブランカ様】
愛を纏った姿
(→裏切る前、バベルが大好きなあの頃。)
実際その裏側をkeep out
(→本心を知られないように、いつの間にか仲間から離れていった。)

油断なし、気がつけばinside out
(→油断大敵、いつの時も知能を持った生物とは深く考えてしまう時がある。いつの間にかバベルを嫌悪するようになり、その場に留まり続けるのが辛くなるほど嫌になってしまって離反し皆を裏切った)
しけこんで今こうなった
(→気が付けばアンダーテイカーという巨大な複合組織を立ち上げて、戻れないところまで来てしまっていた。)

散らかしてハバナイス
(→昔のことを思い出して家ではしょっちゅう荒れているファルサ、片付けは正気に戻った時に。)
目逸らして誤魔化す
(→戻れない現実とバベルに向けられる視線、そして塔と本から見放された事実(人外要素がある本来の自分)に目を逸らし続け今の自分を作り上げた。)

四苦八苦まだ誰も未確認
(→誰も知らないファルサの本性、そしてファルサが苦しんでいる姿。)
鋭く穿つ胸をアイスピック
(→本当の自分を固く隠して。)
ハイキックじゃ見透せぬハイスペック
(→見透せない、見抜けない首脳の本性、本音。)

EZ do dance
(→自分の気持ちを露わにして踊る(=暴れる)のは簡単)
透明なシークレット
(→明るい彼には見えそうで全く見えない秘密を沢山抱えている)
目線泳がす前にtell me
(→自分に関する情報をのらりくらりと誤魔化す。質問には答えろ首脳)

あーどうすればいいんだっけな、
何処で間違ったかな
なんか泣きたくなるな
(→今更になって溢れ出す罪悪感と謝罪したい気持ち、戻りたい気持ち。本来ならば自分の居場所は彼処で、愛すべき仲間と果たすべき使命があった筈なのにどうして今こうなってしまったんだろうか、とずっと自問自答を繰り返している首脳。この時だけはファルサ(偽り)ではなくルシフェル(光を掲げる者)という弱く脆い存在に戻る。それでもアンダーテイカーも好きだし愛すべき仲間も居るから其処(首脳)に留まり続けている。)

と言った形でファルサ(ルシフェル)の心の内として「Natural woman」をイメージソングの一つとして入れさせてもらいました。全部書き続けると蓬が止まらなくなるので1番の歌詞だけで全てお送り致します。

【2.オノマトペテン師/てにをは様】
(※皆さんほぼほぼ知っているそうなので個人解釈などだけ。)
落語や漫才、紙芝居が好き、口調が剽軽、と言った設定を入れるにあたりコレはこの曲を入れなければと思い入れさせてもらいました。
「詞も音と為る」
良い歌詞ですよね、まさに戦場で感情が昂ったファルサが御喋りしながら戦うところを想像して「詞(本の力)も音(武器)と成る」と解釈しました。

【3.死神/米津玄師様】
(※部分的な歌詞のみを挙げます)

くだらねぇ、いつになりゃ終わる?
(→昔の自分とはもう決別がついているので、全てくだらないと思い言葉を葬って世界の混沌してる様と滅び行く世界をさっさと観たい)
なんか死にてえ気持ちで、ブラ ブラ ブラ
(→時折出てくる昔の自分の記憶に嫌気が差して、気分転換として外を歩いているファルサ)

うぜぇ、じゃらくれたタコが
(→嫌いなものに表記した「大したことしてないくせに踏ん反り返る馬鹿」を指して、心の中ではうざいと思っているファルサ)
悪銭抱えどこへ行く
(→組織内の違反者を見つけた。)

そんなけったいなことばっか言わんで容赦したってや
(→正に管理者と高度な煽り合いをして戦ってるファルサくんですね。)
あゝ、面白く 面 面白くなるところだったのに
(→一時撤退という形でお互い身を引いたが良いところまで行ってたのでまだ感情の余韻に浸っている。)

などなど。主に「ファルサ」としてのイメージソングですね、ファルサは首脳ですが好戦的な仔でもあります。この前皆様とお話していた際「管理者と高度な煽り合いをして戦っている首脳」、「でも撤退しなければいけない事態に渋々お互い身を引く」というお話からこういう形でイメージソングの一つとして迎えさせてもらいました。

【4.狼煙/syudou様・cover さんぷる様】
個人的にさんぷる様の癖強い歌い方が合っていたのでそちらを記載させてもらいました。本家はsyudou様です。
(※死神と同様部分的な歌詞を抜粋します)
(※今回はファルサ(ルシフェル)目線が挟みます)

あの歓楽街の場末のバーに
寄り道しなければ良かったんだ
(→自分の気持ちや違和感に気付かなければ良かった。)
したら鮮血も汗も垂らさずに
楽にいれそうだった
(→そしたら今のように仲間や自分が血や汗を垂らさずに生きれていたのに。バベルの仲間たちとも仲良くやれていたのに。)
けど何万回やったってきっと
あの歌にやられちまって最後
深い快楽奈落に堕ちていく
(→でもきっとあの気持ちには絶対気付いてしまうように出来ているのだろう。だから自分が堕ちる運命は変えられない、そしてきっと何回人生を繰り返したところでアンダーテイカーを作るのだろう)

正攻法は歌わねぇ
(→今更戻りたいなんて言わない、またバベルに戻るのは違う気がしたから。)
だって正解なんざ裏の裏
(→正解なんて無い。他に道はいくらでもある。)

また懐古を崇拝 烏合の集会
口揃え「あの頃は良かった」って
(→たまに組織内にいる愚かな奴ら。口を揃えて「いつもなら褒美とかくれる優しい首脳なのに…」だのなんだのほざく。お前らがミスしたから罰与えてんだよこちとら)
笑っちゃいるけど悲しい表情
(→でも仲間からそう言われると顔はニコニコしてても何処か哀愁漂う雰囲気になる。)
そんな目で俺を見んな
(→それはそうとして憎そうな表情で俺を見るんじゃねえ。反省してないのかよ)

それでも松明に火を灯せ
傷口を炎で焼いて塞げ
(→怪我をした?医療班のところに行くには時間がかかる?なら傷口を炎で焼いて塞げ、立ち止まるな。まだ自分の体が動くのなら死ぬまであっしのために尽くして死ね、貴方なら出来るだろう?)
冷徹な眼差しに
その身焦がれども進む業火
(→仲間達からしたら戦場ではいつにもなく冷徹な眼差しで指揮を取ってるファルサは恐怖だし、前線に出てきて傷付いても影を操り言葉巧みに炎の中戦う姿は正にトップだろう。)
油は売らずに身に乗せる
(→トップ同士で戦う時だけは協力を仰がず、且つ自分の力だけで戦う。横槍入れたら許さない)
愚か者が故登るだけ
(→管理者と煽り合いしてる時に「愚か者」と言われたならば、それを否定せずに受け入れ「愚か者だからこそ登り詰めて今此処(戦場)に立っているのです」とか言い出す。)

貴方が残した言葉なら
それでも構わず受け止める
(→どんなに罵られても、それを受け止めましょう。)
今馬鹿見る覚悟の愚直さで
仮面を脱ぎ捨て歩き出す
(→きっとあっしが死んでいなくなったとしてもアンダーテイカーはもう止まらない。首脳が居なくなった分きっと今まで以上に暴れ出すでしょう、仲間割れをして戦力は減ってもきっとずっと、ずーっとバベルに争うものが居る。きっとあっしの力を受け継ぐ者もいずれ出てくるでしょう、ですがそれで良い。それでこそのあっしが創り上げたアンダーテイカーだ、きっと最後の心残りは宿敵を倒せなかったことだけですねェ。ですがあっしはいつ死んでもおかしく無い立場なのでいつでも覚悟は出来ていますよ。)

以上。覚悟が決まっている首脳である「ファルサ」です。この曲を入れた大きな理由はラスサビが大好き過ぎるのが大きな理由ですね、もう一つ大きな理由があるとすれば所々ファルサの能力や生い立ち等に該当する部分が多いことです。
全て良い曲なので首脳を思い出して聴いてくださいね((((





















『おや、まだ見ているお方がいらっしゃったのですねェ。随分と物好きな方だ、こんな小話にさえ釘付けになって見ているなんて…。あゝ!失敬失敬!決して馬鹿にしている訳ではございやせん。其処は御安心を。ええ、ええ…、これら全てあっしを模る物の一つですので。聴いてくれると嬉しいのですがァ…。

あゝ、それから一つだけ心優しい堕落天使からの忠告です♡あっしにとって皆等しく「使えるもの」でしかございやせん。勘違いなどで「お優しい首脳」、「可哀想な首脳」などと思わないで頂きたい、間違いでもそのようなことを言われた暁にはあっし、皆様のことを影でぺろり!と喰らってしまうかもしれませんので………。

ではでは!心優しい堕落天使からの忠告はこれだけです。

皆様とお話出来ることを心から楽しみに待っていますね♡」
返信2
さん (98zj7wdb)2024/8/29 20:44 (No.4418)削除
【質問コーナー】
貴方達はある日大変度胸を持った中性的な記者(アーキビストor人間、どちらでも構いません)に会いました。記者は貴方達に幾つか質問をしたいと言い10の質問(+α)を貴方達にしました。

Q1.自分の持っている本の力に不満や不便さを感じた事はありますか?

Q2.貴方の今最も楽しみとしているものはなんですか?

Q3.何故貴方はバベル/アンダーテイカーに居るのですか?

Q4.今の職場は楽しいですか?

Q5.今の職場に対する不満などはありますか?よければ教えて下さい。

Q6.上司や部下、同僚の方達に思う事はありますか?

Q7.今最も貴方が欲しいものはなんでしょうか?

Q8.貴方の好きなものや嫌いなもの、苦手なものなどを教えてください。

Q9.好きな音楽などはありますか?

Q10.最後です。今居る皆さんに向けて、これから来る仲間達にも何か言いたいことがあればどうぞ。

『+α』
Q.自分の見た目で一番好きな箇所などありますか?良ければ教えてください。

Q.煙草やお酒は嗜まれますか?又、嗜まない方達はこれらについてどう思っていますか?

Q.トップの方達に思う事はありますか?

Q.バベルを守護する皆様へ、バベルの塔を護る、という使命については如何お考えでしょうか?

Q.アンダーテイカーの皆様へ、貴方達はバベルの塔についてどうお考えでしょうか?

↑答えたい方だけどうぞ。

これら全ての質問は制作者が皆さんのお子さんに聞きたいことを纏めました、是非お使いください。後順番を変動させたり、口調を変えたりとか記者の仔の設定変更などはご自由にどうぞ。
返信
返信0